2022年5月28日-31日 せんだいメディアテークにて4日間限定で開催された〈NPO法人Wonder Art〉の展覧会。
〈NPO法人Wonder Art〉は、代表の髙橋雅子さんが中心となり医療・福祉・被災地など命と心に関わる現場でアートプロジェクトを行い、あらゆる人の生きる力を応援してきました。医療現場にアートを導入し、より前向きに治療と向き合えるための時間と空間をつくり出すプロジェクト〈ホスピタルアート〉や、東日本大震災直後に被災地の子どもに向けたアートプロジェクト「ARTS for HOPE」を敢行したり、障害のある子どもや人々が安心して過ごせる居場所であり創造の場である〈Wonder Art Studio〉をオープンしたりするなど、さまざまプロジェクトを行ってきました。2020年から仙台に拠点を構え、2022年に就労継続支援B型事業所〈Wonder Worker〉を開設したばかり。改めて地域への“ご挨拶”を兼ね、これまでの20年来に渡る活動内容や、そのなかで生まれたアート作品を紹介する展覧会です。
高橋さんとお話しさせて頂きながら、展覧会の企画から会場イメージ、グラフィック全般の制作を担当させていただきました。
天井の高い「せんだいメディアテーク」の大空間を活かした展示方法に悩みましたが、bewsの井坂先生にご協力いただき、ロープを天井から吊り下げ、そこに作品を掲示するというアイデアで、とても居心地の良い空間になりました。
Wonder Art Studioのアーティストたちに制作してもらい完成した、[Wonder Tree]は、子どもたちの遊びの場所となったり、のっぽさんの絵本の読み聞かせやワークショップが行われたり、トークイベントの場所にも変化し、会場のシンボルとなりました。
ヒノキの削りカスを再利用したクッションや、会場の床に貼った中川ケミカルのカッティングシートは、子どもたちの遊び道具となり、とても自由で賑やかな雰囲気となり来場者の皆さんも楽しんで頂けたのではないでしょうか。
いろんなことが全部良い方向に行った、とても気持ちの良いプロジェクトになりました。ありがとうございました。
会場構成:bews/井坂幸恵 廣川史恩